カナタ達の故郷は「地球」ではなく「アストラ」だった。
体も言語も変わらないのに・・・謎は深まるばかりです。
以下、第38話のネタバレ感想&考察です。
『彼方のアストラ』 第38話の流れ
- 「地球」と「惑星・アストラ」の歴史のすり合わせ
- 「惑星・アストラ」の歴史は?
- 「地球」の歴史は?
第38話 ネタバレ感想
イクリスを出発し、順調に航行する「アストラ号」。
ザックによると、23日後には最後の「惑星・ガラム」へ到着するようです。
状況を把握したザックとカナタはラウンジへ向かいます。
そこではポリーナが齟齬を埋めるべく「惑星・アストラ」のことをシャルスに聞きます。
しかし大陸の名前も形も、ポリーナや我々の知っている地球とは違うようですね。
シャルス「地球とアストラは違う惑星としか言いようがない」
ルカ「いやおかしいすよ!地球とかいう惑星にも人類が住んでんすか!?」
真剣な表情で「オレの推理を聞いてくれ」というカナタ。
真面目な顔のカナタにクルー達も真剣に。
そこで放たれた言葉は・・・
- ポリーナが人間に化けてる
- 言葉を覚えてその後記憶喪失に
黙れポンコツと言われるカナタ。
ポンコツが2人もいるアストラ号は大変ですw
話流れからすると、2063年の惑星アストラでも宇宙人はまだ発見されていないということでしょうか。
「お互いが同じ人類なのは明らか、しかし母星が違うという最大の矛盾を抱えている」とザック。
ポリーナ「今喋っている言葉は英語だけど、母国語はロシア語よ」
「ロシア」を知っているか問うポリーナですが、「んーわからん」とカナタ。
しかし・・・
「国、ですよね。わかります」
もう1人のポンコツ・アリエスが答えます。
驚くポリーナですが、ザックによると「国」という領土形態はもう無いとのこと。
地図を指し地名を問うポリーナに、アリエスはアメリカ・中国・日本・インドなど答えます。
ルカ「旧時代の地図かー」
「地球」と「アストラ」は地形は違うようですが、国の位置は合っているようですね。
ポリーナは地形はでたらめだけど、位置はある程度合っていることから、(違うのは・・・時代?)と推測します。
ここからお互いの歴史のすり合わせが始まります。
- 産業革命
- 第一次世界大戦
- 第二次世界大戦
- 冷戦
ここまでは地球と同じ。
学校の授業では歴史はあまりやらないとか。
アリエスは歴史が好きなので、それなりに知っていた(覚えていた)とのこと。
でも惑星・アストラには歴史の資料が少ないようです。
ポリーナ「歴史を学ぶのは何より大切なことでしょう?」
ユンファ「そう・・・かなぁ。学校では過去を振り返るより未来に目を向けましょう、と教わるけど」
何か作為的な意図を感じるポリーナ。
アリエス「それで第二次世界大戦後、重要なターニングポイントを迎えます」
アリエス「1962年、第三次世界大戦」
我々の世界の歴史では、1962年は「キューバ危機」が起きました。
アメリカ合衆国とソビエト連邦が全面核戦争寸前まで行きましたが、最終的になんとか回避して今に至ります。
しかし惑星・アストラの歴史では、そのまま第三次世界大戦に突入したようです。
「そんなバカな!!」と驚くポリーナ。
「歴史の分岐点はここだ」とザックが確信します。
ポリーナ「なんてことなの・・・ああ、神よ」
カナタ「カミ?カミって?」
カナタは神を知らない。
宗教もなくなっているようです。
<惑星・アストラの歴史>
- 1962年10月27日 アメリカとソビエトが開戦(第三次世界大戦)
- 戦争は2ヶ月で終結したが世界は焼け野原になり、人口は半分に減る
- 1963年 世界統一政府樹立
- 国は無くなり、言語と法律が一つに
- 銃は撤廃
- 2063年(現在)世界統一から100周年を迎える
知っている歴史とは全く違うため、本当に起こったことなのか疑問を抱くポリーナ。
アストラでは歴史の本は電子書籍化されており、紙の本は博物館に行かないと無いとか。
ポリーナ(ああ、もう少しで掴めそうなのに・・・)
ポリーナ(でも間違いないわ。惑星アストラとは恐らく・・・)
ポリーナは何かを確信したようです。
地球の歴史を教えてくれというカナタにポリーナは語り始めます。
<地球の歴史>
- キューバ危機後は戦争にならない
- 冷戦が終わり、テロの時代へ
- 人間同士の争いを吹き飛ばす未曾有の危機がやってくる
- 2057年に、直径300kmの巨大隕石の衝突予測
これにより別の惑星に移住することに。
全ての人類と、選ばれた動植物、歴史的遺産、その他なるべく多くのものを持っていく計画が立案されます。
ユンファ「惑星を移住!?」
ウルガー「人間全部をなんてできるわけねえだろ!!」
ポリーナ「できるわ」
ポリーナ「人口ワームホールなら」
人口ワームホール。
その言葉でカナタはあるものを思い起こします。
それは、この遭難事件の発端となったあの球体。
「地球」と「惑星・アストラ」。
「人口ワームホール」と「光の珠」。
全てが繋がりはじめたーーー
伏線や謎は?
- 「地球」と「惑星・アストラ」
キューバ危機まではほぼ同じ歴史。
キューバ危機後より歴史が分岐し、「地球」という惑星が「アストラ」という名前に変更された?
- 人口ワームホールと光の珠
あの「光の珠」は地球にもあった・・・?
確かに一瞬で5千光年もの距離を移動できるものですから、移住にも使えますね。
惑星・アストラではおそらくザックの父・ジェドが開発したものと思われますが、地球では一体誰が開発したのでしょうか?
それから光の珠に飲み込まれたカナタ達が、ポリーナに出会ったということはどういうことでしょうか?
おそらくポリーナとカナタ達の世界は「パラレルワールド」的な関係のような気がしますが、光の珠に飲み込まれたことでカナタ達がポリーナのいる世界に来たのなら、モニターに映るのは「地球」でなくてはおかしい。
逆にポリーナがカナタ達の世界に飛ばされた?
それなら原因は?
うーん、まだまだわかりませんね・・・
- 地形の違い
核戦争があったとしても、大陸の形や位置が変わるって事はさすがにないでしょうね。
だとすると一体・・・?
第38話 まとめ
「地球」と「惑星・アストラ」の歴史のすり合わせで、いろいろなことが見えてきました。
「キューバ危機」とかリアルで起こった本当の事件と、漫画をからめてくれると本当にワクワクするんですよね~。
そして歴史の分岐と聞くとやはり「Steins;Gate」の世界線とか思い出しますね!(しつこい)
世界線が違うだけなら、もしかすると地球にもオリジナルのレイやジェドと同一人物がいるのかも?
ポリーナが語った地球産の「人口ワームホール」と惑星・アストラ産の「光の珠」。
おそらく原理は同じなんだと思いますが、片やクローンを亡き者にするため。
片や地球の全人類を移住させるため。
目的がこうも正反対とは・・・
この違いが意味するものも今後語られるのでしょうか?
以上、<第38話のまとめ>でした。
最後までお読みくださりありがとうございました!
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